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魚心あれば猫心 ~uo gokoro areba neko gokoro~

 日本の猫はお魚大好き。
 Japanese Cat loves fresh fish.
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ショーン・ペン(ハーヴィー・ミルク)、ジェームズ・フランコ(スコット・スミス)、ジョシュ・ブローリン(ダン・ホワイト)、エミール・ハーシュ(クリーヴ・ジョーンズ)、ディエゴ・ルナ(ジャック・リラ)、アリソン・ピル(アン・クローネンバーグ)、ルーカス・グラビール(ダニー・ニコレッタ)、ヴィクター・ガーバー(モスコーニ市長)、アニタ・ブライアント(本人)
監督:ガス・ヴァン・サント
製作総指揮:ダスティン・ランス・ブラック 、マイケル・ロンドン 、ブルーナ・パパンドレア 、バーバラ・ホール 、ウィリアム・ホーバーグ
音楽:ダニー・エルフマン
脚本:ダスティン・ランス・ブラック
2008年製作 伝記 アメリカ

お気に入り度 :3/6
お勧め出来る度:4/6

オフィシャルHP
Yahoo!映画


よく出来てる映画。
でも、個人的には面白いって感じではない。
アメリカでこんなことがあったって言うのが、さすがアメリカすごいな;;;とおもう。
ハーベイミルクが主人公で、ゲイ側のお話な訳だけど、それよりもそういう人たちを公然と排除しようとし、さらに法律まで作って、まるで犯罪者、いや犯罪者以下の扱いをしようとするそっちの方がすごいなぁと思う。
キリスト教原理主義と揶揄される一部の環境によるものなのか、アメリカ人の精神性なのか、人間自体誰にでもある仲間意識によるものなのか、人種差別というのはおそらくどの時代、どの社会でもなくならないのだろうなぁと。
個人の意識の中で自分と他人を識別するのは当然だし、グループ分けをするのも自然なことだけど、いくら多数決による民主主義社会であってもマジョリティがマイノリティを排斥することは全体の利益にかなわず、少数派の意見も取り入れようというのがおそらく今の多くの民主主義のメンタリティで、それを憲法や選挙法などで具現化してるのだろうけど、そんなこととは関係なく他人のパーソナリティを認めないという意識がどこかにあるのだよなと。
日本でも村社会のようなことはあるし、結局人間は環境の動物なので自分たちと違うものを見たときに大概は自分と似たもの、自分のいた環境の他人に同調して行動するのがある意味自然で、そこで大きな流れが出来たら乗るのが普通だろう。自分に関係のない遠い人たちの話であれば、いちいちそこで立ち止まって考えることなどしない。だから、ゲイの人たちがカミングアウトしてみんなの身近にいることを示せば少しずつでも考えが変わるのだと。
弾圧されるから立ち上がり、新たなムーブメントが起こるからそれを阻止しようとする動きも活発になる。ゲイを排除しようとする立法が大真面目なのか政治の道具なのかは知らないが、そういった運動が起こるアメリカってとにかく自己主張が強くってすぐに政治的な動きになって、やはり日本人の感覚とは違いを感じる。
個人的にはそんなパーソナルなことはほっとけばいいと思ってしまうし、日本だと黙殺されるんだろうな。
果たして、ゲイの人たちがどう見るのかは分からないが、映画で演じられる彼らはやはりその他の人たちとは多少違い、さらに精神的に病んでいる描写もある。スクリーンの中だけだとしても黒人を十分に目にしている人間からしたら、別に黒人が全くのかけ離れた人間と感じることはないので黒人差別の映画で感情移入できないことはないが、ここで演じられるゲイのようなパーソナリティは個人的にはほとんど親しみがないのでその精神性や行動に共感を強く感じることは難しく、感情移入することもなく最後ろうそくを手に行進するシーンでも深く感動するまでには至らなかった。当然感情移入できなかったことは映画に対することであって、彼らのような人たちを差別的に見ているということではない。でも、差別をするということはそういう違いを感じるところから始まるんだろうな。

映画としては、構成、見せ方、スクリプトもうまく感心する。ただ、ジョシュブローリン(ダン・ホワイト)の行動に至る背景とアニタブライアントやゲイに反対する人たちのなぜそうなったのかの方が興味があるのでそっちをもっと見せてくれると面白く見れたと思う。

映画を通して多少感じたことはあったが、うまく表現できない。まぁ、いっか。

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