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魚心あれば猫心 ~uo gokoro areba neko gokoro~

 日本の猫はお魚大好き。
 Japanese Cat loves fresh fish.
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ミシェル・ファイファー、ジェフ・ブリッジス、ボー・ブリッジス
1989年製作 ヒューマンドラマ アメリカ

お気に入り度 :6/6
お勧め出来る度:4/6

オフィシャルHP
Yahoo!映画


とても素敵でお酒の似合う映画。特に洋酒。
音楽が素敵。音が素敵。映像が素敵。
ストーリーとしては特筆するものは何もないのだが、とにかく映画としての雰囲気が素敵。
全編にピアノの音が流れ、びみょうーにホンキートンク気味のピアノにリバーブを効かせたジャジーなサウンドが雰囲気をぐっと高める。
それだけで、もうずいぶん気持ちがいい。
そして、ブリッジズ兄弟がピアノ弾いてるではないか、しかもジャズの人とかよくやる手をだらしなく真っ平らにしたピアノの先生には怒られるようなスタイルで。
と、思ったらやはり実際のサウンドは吹き替えらしい。でも本人たちもピアノの経験があるらしく練習してほとんど弾けるとか。てか、手許を映してるカット(少ないものの)もタッチと音とぜんぜんずれを感じなかったなぁ。素敵です。
ミシェルファイファーのボーカルは、〝すごい〟というほどではなかった。
エンドクレジットの『My Funny Valentine』とかいくつかイケテルと思うものもあったけど。
それでも、吹き替えなしですから。素敵です。

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グウィネス・パルトロー、アンソニー・ホプキンス、ジェイク・ギレンホール、ホープ・デイヴィス
2005年製作 ヒューマンドラマ アメリカ

お気に入り度 :6/6
お勧め出来る度:5/6

オフィシャルHP
Yahoo!映画


この手の映画は好き。
この手のテーマが好き。
映画としての完成度は高い。

見始めてすぐに「あ、これはいい映画」と感じるあの感じがたまらない。
そしてそれが最後まで裏切られる事は無かった。
【ビューティフルマインド】より淡々としているので、涙を誘う事は無かったが、逆にそのリズムが一貫していて見終わってとても気持ちのいい映画。
最後の
『How many days have I lost ?
How can I get back to the place where started.』
という台詞が印象的。もどりたいよ・・・どこへだろう・・・

ストーリーの小道具になってる『素数に関するある“定理”』は、数学を知らない小生からみると『リーマン予想』かな、と思ってしまうのだが、そんな証明が五日ほどで正しそうだと解ってしまうものかな?『ポアンカレ予想』も4年かかったのに。まぁ、そこは大して重要ではないのでどうでも良いけど。
グウィネスパルトローがすごく素敵に見えた。出演作品は何作か見てるはずなのに何故か【愛しのローズマリー】の印象が強烈で、微妙なイメージになってしまっていた。

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ハビエル・バルデム、ベレン・ルエダ、ロラ・ドゥエニャス、クララ・セグラ、マベル・リベラ、セルソ・ブガーリョ、タマル・ノバス、ホアン・ダルマウ、フランセスク・ガリード
アレハンドロ・アメナーバル監督
2004年製作 ヒューマンドラマ スペイン

お気に入り度 :6/6
お勧め出来る度:6/6

オフィシャルHP
Yahoo!映画


文句無しに素晴らしい。
映像、音楽、空撮、サウンドデザイン、演技、演出、特殊メイク、もうハリウッドなんて目じゃないぜ(←そんな安っぽい事いうな。
関わる重要人物全ての感情表現もしっかり描かれており、完成度の高さは半端ない。
主題がとても重たいにもかかわらず、見終わった後にはすがすがしさすら感じた。
死生観を扱った映画なので、当然なのかもしれないが、これを見て後味の悪さや嫌悪感を感じる人が思いのほかいるようで驚いた。

しかし、正直何を書いていいのかよく解らない。
何を書いてもこの映画の前には全く無意味に感じる。

BSの録画を見たのだが、泣くことは出来なかった。
自分が主人公のような境遇を理解できる訳もないが、考え方(発想)がとても近くて、それ故、逆に言葉が印象に残ったりする事もなかった。
持論というか自分にとって、泣ける映画には、泣くための「装置」(仕掛け)が必要だと思っている。それはいわゆる「泣き所」の演出だが、あまりあざとくてもしらけるが、それなりに解り易くないといけない。そして、時として台詞はその装置としての役割を果たす。この映画では、台詞がすべてその役を担っていたと思う。自分の場合、それらの台詞は自分の考えに近くて泣く感動ではなく共感という感情になったようだ。
そして、自分は空の青さや美しいリバーブ、言葉の間のシビランスなどで訳も解らず涙したりする。なので、劇場で見ていたら間違いなく最後の海の空撮とエンドクレジットの音楽で泣いていただろう。

空撮とプッチーニのトゥーランドットが気持ちよかった。
エンドロールでのカルロス・ヌニェスのバグパイプの曲もいい。
アナログ2chの似非サラウンドで見たので、少しはまともな5.1chで見直さなければ。

手が動かなくなった人はもっと親指が掌の中へ食い込むんだよね。
足はつま先がピンと伸びてああいう風になるね。

日本では「自殺幇助」でないとしても「未必の故意」ですかね。

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エド・ハリス、マーシャ・ゲイ・ハーデン、ジェニファー・コネリー
2000年製作 伝記・ラブストーリー? アメリカ

お気に入り度 :6/6
お勧め出来る度:6/6

オフィシャルHP
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ブラボーエドハリス。
これはよい。
実在のアメリカの画家ジャクソンポロックを描いた映画。
ジャクソンポロックは知らなかったが、出てくる絵にはとても惹かれた。
映画を見た人とどの絵が好きかを語りたくなる。
そして、絵を描きたくなった。当然、あれほどの情熱も才能も持ち合わせていないが・・・
兄と住んでいる最初の頃の、岡本太郎のようなピカソのような絵はそれほど惹かれなかったが、ペギーの壁画と、アクションペインティングの何点かは描いてる途中の段階からゾクゾク感じて、ぁぁ~その色いい!と、思わずうなってしまった。

映画としても雰囲気、音楽共にすごく良く、世界に直ぐに引き込まれた。
そして、深みのある台詞や素敵な映像に惹きつけられっぱなしだった。
最初、精神不安定の表現があるので【シャイン】のような、紙一重の人かと思ったが、そうではない芸術家の繊細で孤独な感情表現が全般にわたってしみじみと感じられた。
画家がどのように世に認められていくのか、そこに関わる人物像も垣間見れて面白い。

リー(マーシャゲイハーデン)はポロック(エドハリス)とその才能を愛し、どちらかが欠けることは受け入れられなかった。
そして、ポロックはただ描いている。ただ感じたままを描いている。
「I'm just painting. Lee」
ファンが少ないうちはいい。認める人が増えていくから、可能性を感じるから。
「辛いと先が楽に思える。」「本当は違うけど。」
そして、作品が新たな世界に入っていく、それは偶然生まれたものだが確かに彼が生み出した物だ、新たなものが出来れば新たな価値観も生まれより認められていく、しかし、うまく行けばいくほどそこに長居をしてしまう。
周りの目は変わったが芸術家は変わらない。完成した自分の作品は壊せない。
そして、画商や評論家たちは目新しいものに移っていってしまう。
繊細で孤独である。

これは持論だが、芸術(アート)とはそれを感じる心そのものだと思う。
そして、芸術家(アーティスト)とは自分で感じた「それ」をなにか(絵、彫刻、音楽etc)五感で感じれるものに変換し伝えるただの伝道者に過ぎないと思っている。
どんな技法か、作者が何を表現したかったか、何を表してるか、そんなものはどうでもいい。
ただ、それを見て触って聞いて、何かを感じたか?感じなかったか。である。
感じなければ、それがその人(受け手)のアートであり。感じればなおさらである。
なんだか解らない(何が表現されているか、どんな技法を用いられて出来ているのかわからない)けど、見た瞬間、触れた瞬間、聴いた瞬間、何かを感じる。素敵じゃないか。

「リーがいなければ死んでいた。」
恐らく、制作サイド(というより配給元)が描きたかったのはそこだろうが、自分は芸術家の繊細さと孤独を一番感じた。
ポロックの絵に惹かれない人にとっては、いまいちの映画なのだろうか?

エドハリスの成り切りっぷりは半端でない。
晩年のひげを生やした顔が、デビッドモースのように見えた。
リーの手紙を読み立ち尽くす、画角と焦点距離を利用したズーミングしながらカメラごと遠ざかる手法(ドリーズーム)による映像も印象的。
ジェニファーコネリーは好きだが、役柄的にもそれほど印象には残らなかった。

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エイドリアンブロディ、キーラナイトレイ、クリスクリストファーソン
2005年製作 SFサスペンス アメリカ

お気に入り度 :6/6
お勧め出来る度:5/6

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Yahoo!映画


久々にドツボな映画。グレート。大好きです。映画好きな人にはお勧めできると思う。
いろいろとバタフライエフェクトと比較されそう。
SFの下地にサスペンスチックなスパイスと最終的にはヒューマンドラマ、の様な。
ジャケット(拘束具)を着せられるところは【ゴシカ】を思い出した。
ちょっと突っ込みを入れたくなる部分はあれど、まあ許せる。
最後の締めくくりのメッセージは悪く言えば安っぽいけど、映画の流れの中ではそれほど寒くなく爽やかに締めくくられている。
"Sometime I think we live through things only to be able to say that it happened.
That it wasn't to someone else, it was to me.
Sometime we live to beat the odds."
「人間は我が身に起きた苦労話をするために
がんばってる気がする
つらい事も乗り越えてく」(日本語字幕:栗原とみ子)
がとても印象的。
キーラナイトレイもいい感じ。変わりっぷりもいい感じ。
興行収益は赤字だったらしい。自分は売れない映画が好きなようだ。センス無いのね・・・

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